はじめに
WordPressでブログを立ち上げてから、Googleアドセンスの審査に何回も落ちました。
じつは私、アドセンスには一度合格したことがあります。2017年、はてなブログを書いていた頃のことです。でも、子育てで余裕のない時期に、ドメインの更新も有料プランの継続もやめてしまい、その権利を手放しました。ずっと心に引っかかっていた「やり直したい」が、今回の挑戦の出発点です。
今回は、記録が全部残っています。Googleから届いた通知メール、AIへの相談の履歴。アドセンスに関するAIとのやり取りだけでも988件ありました。その記録をたどって、約1年の挑戦の軌跡を書きます。
まず、年表を置きます。
| 2017年2月 | はてなブログでAdSenseに合格(のちにドメイン更新やはてなProを続けず、権利を手放す) |
| 2025-11-30 | ConoHa WINGを契約 |
| 2025-12-01 | サイト公開とAdSense申請がほぼ2日で完了。アカウント開設メール着信。「合格した」と勘違いして記念イラストを作ったのもこの頃 |
| 2025-12-02 | 電話番号と住所の確認手続きの案内メール |
| 2025-12-03 | 審査に送られた通知。ads.txt「不明」との格闘が始まり、数日で解決 |
| 2025-12-11 | ads.txtが「承認済み」に。旧AdSenseアカウントが長期間の未使用で無効化されていたことも判明 |
| 2025-12-12 | 不合格(niwakatsu.com、「有用性の低いコンテンツ」)。全記事を下書きに戻し、自分の言葉で書き直し始める |
| 2025-12-22 | 不合格(niwakatsu.com、ポリシー違反を含む) |
| 2025-12-31 | 不合格(niwakatsu.com) |
| 2026-01-07 | メインサイトを再申請 |
| 2026-01-12〜13 | サーチコンソールで検索クリック累計42件を確認。Gemini「合格する確率は非常に高い状態」と太鼓判 |
| 2026-01-17 | 不合格(niwakatsu.com)。同日、もう一つのブログ(今の留学ブログ。当時は画像やメモの保管庫)も申請 |
| 2026-01-27 | 不合格(もう一つのブログ)。「欲しかったのは名札だけだった」と気づいたのもこの日 |
| 2026-02-19 | メインサイトを再申請。ChatGPTにも診断を頼み「十分アドセンス合格を狙えるタイプのブログ」と太鼓判 |
| 2026-02-23 | 不合格(niwakatsu.com) |
| 2026-04-14〜15 | あえて大きな手直しをせず再申請 |
| 2026-04-24 | 不合格(niwakatsu.com)。落語調の歌を作ってInstagramに投稿 |
| 2026-06-13 | 不合格(Bloggerの小さなサイト) |
| 2026-07-23 | WordPressの閉鎖を検討 |
| 2026-07-27 | 「閉鎖する前に、最後の」と、3サイト同時申請 |
| 2026-08-05 | 不合格(niwakatsu.com) |
| 2026-08-16 | 不合格(留学ブログ) |
| 2026-08-28 | 不合格(Bloggerの小さなサイト)。閉鎖はやめ、「箱だけ残して、再スタート」と決める |
| 2026-09-22 | サイトを作り直して再申請。NotebookLM「合格の可能性は非常に高い(優良サイトの部類)」 |
| 2026-10-01 | 不合格(niwakatsu.com) |
| 2026-10-22 | 不合格(niwakatsu.com)ココナラライターによる代筆記事 |
| 2026-10-23 | ココナラでプロに診断を依頼(両サイト分)。AIから人間のプロへ切り替えた転換点 |
| 2026-10-27 | 診断に基づく手直しを終え、留学ブログを再申請 |
| 2026-11-04 | 不合格(留学ブログ)。同日、niwakatsu.comを再申請 |
| 現在 | niwakatsu.comはAdSense審査中。方針は「合格最優先」から「長年の記録を残す場所」へ |
前史:2017年の合格
2017年2月、はてなブログでアドセンスに合格しました。西川のお布団を紹介した記事が検索で読まれて、収益も少し出ました。
けれど、合格証のような達成感のあとに続くはずの「運営」が、私には続きませんでした。子育ての忙しさの中で、独自ドメインの更新とはてなブログの有料プランをやめてしまい、合格の権利は自然に消えました。
今思えば、あの時もらったのは「名札」のようなものだったのかもしれません。この話は、後でもう一度出てきます。
勢いで立ち上げて、勢いで申請した
2025年11月30日、サーバーを契約しました。翌日にはドメインを取り、サイトを立ち上げ、そのままアドセンスに申請しました。AIのGeminiと二人三脚とはいえ、昨日今日の勢いでした。
申請の翌日には、審査待ちの画面を見て「合格した」と勘違いしました。喜ぶイラストまで作ってもらってから、勘違いだと気づいて、そのおっちょこちょいぶりを自分でスライドにしたほどです。
その後しばらく格闘したのは、ads.txtという1行のテキストでした。ステータスが「不明」のまま何日も変わらず、コードを貼り直したり、表示がおかしくなった広告IDを消したり。こうした技術的なつまづきは、ものすごくストレスになります。その分、解決できた時の安堵感は大きいです。これは当時、私がGeminiに送った言葉そのままです。
最初の不合格で、全部下書きに戻した
12月、最初の不合格の通知が届きました。理由は「有用性の低いコンテンツ」。
「『有用性の低いコンテンツ』——その言葉が、私の心に重くのしかかった。」
当時のnoteに、そう書きました。
原因に思い当たったのは、記事のほとんどがGeminiの作った文章のコピペだったことです。Gemini自身も「大きな要因の可能性が高い」と認めました。私は全記事を下書きに戻して、自分の言葉で書き直すことに決めました。
それでも12月のうちに、不合格の通知は立て続けに届きました。作り直しては申請し、落ちては作り直す。その繰り返しの始まりです。病気や薬に触れる記事の扱いに悩んだり、記事の数を絞ったり、サイトの形を変えたり。相談のたびに、Geminiは丁寧に改善案を出してくれました。
AIの太鼓判が続いた冬
2026年1月、ネットで見つけた「検索結果でのクリック数が、累計20以上必要」という説を、Geminiと一緒に検証しました。
サーチコンソールの画面の見方を、スマホの画像を送りながら一から教わりました。出てきた数字は、クリック42回。目安の20を大きく上回っています。Geminiは言いました。「合格する確率は非常に高い状態」です、と。
結果は、不合格でした。
同じ月に、もう一つのブログでも申請しました。当時はまだ、娘の留学を書くブログではなく、画像やメモを置く保管庫のようなブログでした(今の留学ブログです)。そちらも不合格でした。その頃の自分のメモに、こうあります。
「今回、AdSenseに挑戦して、私は名札が欲しかっただけですが、審査は落ちましたが、結果として良かった気がします。」
収益が欲しかったわけではありません。合格しても、受け取りの手続きや申告の計算が面倒で、受け取るつもりもありませんでした。欲しかったのは「ブログをやっている」と胸を張れる、名札のようなものだったのです。2017年に手放した、あの名札です。
2月には、ChatGPTにも診断してもらいました。申請をした当日の診断で、総合68点という採点つきで「十分アドセンス合格を狙えるタイプのブログ」と太鼓判でした。それでも、その申請も不合格でした。
不合格が、ネタになっていった
落ち続けているうちに、気持ちの置きどころが変わっていきました。
不合格を題材に、ブログ記事を書き、スライドを作り、漫画を作り、とうとう落語調の「不合格の噺」の曲まで作ってInstagramに投稿しました。はじめから宝くじのようなものだと期待していなかったので、がっかりしませんでした。
挑戦の場も広げました。Bloggerで作っていた小さなサイトでも申請しました。そちらも不合格でした。
7月には、一度、サイトを閉鎖することも考えました。作るのにあれほど苦労したWordPressです。でも、スマホだけでAIに頼りながら立ち上げたサイトを、もう一度作り直すことはできません。「閉鎖する前に、最後の」と3つのサイトを同時に申請しましたが、8月にかけて、どれも不合格の通知が届きました。
結局、閉鎖はやめました。「箱だけ残して、再スタート」です。AIで作った記事は過去記事の棚に移し、サイトの形を整え直しました。
AI同士が牽制しても、結果は同じだった
9月、サイトを作り直して再申請しました。NotebookLMに診断してもらうと、「合格の可能性は非常に高い(優良サイトの部類)」という評価でした。
面白いことに、ChatGPTはGeminiの楽観に注意を促していました。「Geminiの『合格の可能性は非常に高い』という言葉は、すこし強すぎます」と。AI同士で牽制し合っていたのです。
それでも結果は同じでした。10月に不合格の通知が届き、10月中に再申請しても、また不合格でした。
後になって、私はGeminiにこう書きました。「gemini先生は、wordpressコードや、文法ルールを教える能力は高いですが、Googleアドセンスの受かり方を教えるのは苦手ですね。」
当たっています。AIは審査の基準を持っているわけではなく、私の画面と文章を見て、励まし寄りの見立てを返していたのだと思います。毎回、褒めることしか言わないのです。
秋には、ココナラでライターに書いてもらった記事を載せて、審査に出したこともありました。それも不合格でした。他人の書いた文章では、やはり通らない。自分の体験を、自分の言葉で書くしかないのだと、この時に腹をくくりました。
プロの目に切り替えた
2026年10月、素人の試行錯誤に見切りをつけて、ココナラでプロの診断を受けました。きっかけは、10月に続けて不合格の通知が届いたことでした。AIの診断との違いは歴然で、サイト全体を見た指摘に、ようやく納得できました。その話は、別記事に書きました。
その頃には、Claudeにも頼るようになっていました。サイトの診断をしてもらい、紹介ページの文章を書き直してもらいました。Claudeの診断は、Geminiより具体的な直し方まで踏み込むものでした。ChatGPTの診断も、秋には「申請は少し待つべきだ」と厳しいものに変わっていました。
それでも、審査を通すことはできませんでした。AI同士で役割を分けても、人のプロに診てもらっても、最後に決めるのはGoogleなのです。
今のこと
11月、診断に基づく手直しを終えた留学ブログの結果は、不合格でした。同じ日、私はメインのブログを再申請しました。今も、その審査結果を待っているところです。Museと一緒に状況を確認した話は、こちらの記事に書きました。
今は、合格を最優先にするのをやめています。落ちた記録も含めて、私のインターネット人生の保管箱として、このブログを続けています。方針を変えた話は、別の記事に書きました。
AIに「合格できる」と言われることは、合格の約束ではありませんでした。でも、相談相手がいたから、落ちても笑い話に変えて、ここまで続けてこられたのだと思います。
名札は、まだ手に入っていません。でも、名札がなくても書き続けられることは、この1年で分かりました。

