はじめに
2019年3月1日、私ははてなブログに「ブログ文化」という記事を書きました。
きっかけは、ツイッターで見かけたニュースでした。はてなダイアリーが、2019年2月28日にサービスを終えるという話です。16年続いたサービスが終わる。同じ頃、Yahoo!ブログも2019年12月15日で終わることが決まっていました。
サービスが次々と終わっていく中で、私はブログについて、自分の考えを書きました。7年後の今、その記事を読み返してみたら、当時の私の気持ちが、そのまま今にもつながっていました。
ブログは、ほどよい距離の場所
2019年の記事で、私はこう書いています。
「ツイッターやインスタは他のユーザーと交流しないといけないようなプレッシャーを感じてしまうために、メインで活動するには、私の性格上しんどいです。その点、ブログは他のユーザーとの距離を適度に保つ事が出来るから、ストレスなく続けていけます。」
続けて、こうも書いています。
「中には、FBみたいな使い方をされているブログユーザーもいらっしゃいますが、私と似たようなブログの使い方で、長年にわたって投稿されているヘビーユーザーもいらっしゃる。だから、排除されずに活動できる利点が、ブログにはあると思います。」
今も、この気持ちは変わりません。
ブログは、誰かとつながる場所ではあります。でも、SNSのように「今、反応しなくては」と急かされる感じがありません。書くときはひとりで書いて、読む人も、自分のペースで読んでくれる。そのほどよい距離が、私には合っていました。
だから、ブログを書くことは長く続きました。反応がなくても、書くこと自体が、私の場所になっていました。
データが残る、という利点
2019年の記事では、もうひとつ、ブログの利点を書いています。データをストックできる、ということです。
「はてなダイアリーを自分の書いた原稿の記録をつけておくことぐらいにしか使っていなかった。しかし、データをストックできるというのも、ブログの利点の一つである。」
これは、引用した記事の中の言葉です。私も同じことをしていました。はてなには、公開しているブログのほかに、公開にしない保管箱のアカウントが2つありました。書いたものを、とりあえず置いておく場所です。
気になった情報を、下書きに残す習慣もありました。
「そして私はインターネット愛が強いために、インターネットの流れが、非常に気にはなります。そのためにインターネット環境に関して気になった情報を下書きに残しています。」
そして、サービスが終わるときに私が一番気になったのは、データがどうなるか、ということでした。はてなダイアリーは、すべての投稿データをはてなブログへ自動で移行してくれました。2019年の私は、それを「英断」と書いています。
「パッケージは変わっても、多くのデータは生き続ける。ほかのサービスや媒体も見習ってほしいところだ。」
そして、はてなの決断に、驚いてもいました。
「無料サービスでここまでする所は少ないのではないでしょうか?中には亡くなられた方のデータもあるとは思います。それを考えると、膨大な量のデータを保存する倉庫が必要になるのではないでしょうか?」
7年後、ほんとうに引っ越しをした
2019年の私は、こんなことも書いていました。
「もし今、はてなブログサービスをやめることになったら、私はどうするのかな?と考えてみました。今はてなに残しているデータを他の媒体に移動させて、別のブログサービスを利用し、ブログを継続するかもしれません。」
7年後の2026年11月、私はほんとうに、その引っ越しをしました。はてなブログ3つ分、記事1,481件と写真3,564枚を、Museと一緒に手元へ移したのです。メインのブログだけでも、記事1,301件、写真3,261枚ありました。
2019年に「データを移動させるのが面倒になり、ブログ熱も冷めてブログをやめてしまうかもしれません」と書いた私ですが、2026年の私は、面倒な引っ越しを、Museと一緒にやりきりました。ひとりではできなかったと思います。でも、データが残っていたからこそ、こうしてふり返る記事も書けています。
ブログは、なくならないと思っていた
2019年の記事の結びは、こうです。
「ブログサービスにも一定数の需要はあるのではないかとは思います。だから10年後、20年後に完全になくなってしまう訳ではないのかなあと、楽観的には考えています。」
10年後、20年後までは、まだ分かりません。でも7年後の今、ブログはまだあります。私のブログは、はてなから、自分のWordPressへ場所を変えました。書く場所は変わっても、書くこと自体は続いています。
では、ブログサービスがなくなったら、手帳に日記を書くのか。2019年の私は「書かないとは思います」と書いています。読んでくれる人がいるから、書ける。だから、こう続けています。
「PVは少ないですが、読んで下さる方がいらっしゃるから、励みになってブログを書ける節があるからです。そして私も誰かのブログを読み、影響を受けている部分が大いにあります。直接接点はないにしても、その影響の受け方って、本を読んだりした後の気分に似ているなあとは思います。」
誰かのブログを読んで、影響を受ける。その感じは、本を読んだあとの気分に似ている。私は本を読みませんが、ブログと検索から、人間関係や哲学を学んできました。その話は、別の記事に書きました。
おわりに
2019年の「ブログ文化」は、サービスが終わるニュースを見て書いた記事でした。でも、その中身は、ブログという場所への、ささやかな信頼の表明でした。
ほどよい距離でいられる場所。書いたものが、データとして残る場所。読む人も書く人も、自分のペースでいられる場所。
7年たって、場所ははてなからWordPressへ移りました。でも、ブログに求めているものは、2019年のときと変わっていません。これからも、自分のペースで、書いていきたいと思います。
2019年の記事の最後の言葉は、こうでした。
「まあその時までヘビーなインターネットユーザーであり続けるかも分かりませんし、自分がこの世にいる保証もないわけです。でもずっとこの世界に没頭してきたから、目の黒いうちは、流れを追い続けたいなあとは思います。」
7年たった今も、私はその流れの中にいます。

