はじめに
Geminiとの13ヶ月を分析するシリーズ、最後は「価値観」の話です。
Geminiとの13ヶ月、9,700件の会話を分析して|主婦とAIの活用史(総括)
9,700件の会話を並べてみると、私がAIに聞いたことには、はっきりした偏りがありました。そして、聞かなかったことにも。
その境目が、私の価値観なんだと思います。
いちばん長い会話は、不安の相談だった
全期間でいちばん長かった会話は、155件。2026年7月11日から14日まで、4日間続きました。続けて14日から15日にも、100件の会話があります。
娘が中国に留学していた時期です。中国にゆかりのない、普通の日本の高校生が、現地でやっていけるんだろうか。親としての不安を、Geminiに話し続けていました。
答えがほしかったわけではありません。不安な気持ちを言葉にして、整理したかったんです。夜中に目が覚めたときも、スマホの向こうに「聞いてくれる相手」がいました。
「不安」や「心配」という言葉を含む質問は、WordPressで必死だった2025年12月と2026年1月にも多くなっています。追い詰められた時期ほど、私はAIに話しかけていました。
AIに聞いたこと
ふり返ると、私がAIに頼んだのは、だいたいこの3つです。
- 知らないことを教えてもらう(WordPress、CSS、中国語)
- 手続きや準備を整理してもらう(留学のカード、サーバーのこと)
- 気持ちを言葉にして、整理する
共通しているのは、「材料を集める」と「整理する」を頼んだ、ということです。教わることと、頭の中を片づけること。その2つは、AIが本当に得意でした。
AIに決めさせなかったこと
でも、最後の決断は、いつも自分でした。
サーバーを更新するかどうかで悩んだときも、相談はしました。でも、ボタンを押したのは私です。ブログをどう続けていくかも、アドセンスにどう向き合うかも、AIの答えで決めたことはありません。
前の記事で書いたとおり、AIは私にとって「伴走者」であって、「身代わり」ではありません。決めるのは、私の役目です。
WordPressの家庭教師はGeminiだった|立ち上げ期の4ヶ月、質問は約4,600件
表に出さなかったもの
記録を残す、という今の私の活動でも、出すものと出さないものの線は、自分で引いています。
家族の具体的なことは、書きません。フリマの記録をまとめたときも、購入した金額の合計は、あえて計算しませんでした。怖かったのもありますが(笑)、全部を数字にして晒す必要はないと思ったからです。
AIとの会話にも、同じ線があります。相談はしても、家族そのものを差し出すような聞き方は、しませんでした。
人の親切が、真ん中にある
面白いのは、私のAI活用の節目に、いつも「人」がいることです。
中国語を始めたのは、現地の世話人さんが娘によくしてくださったからでした。WordPressを続ける決め手も、結局は自分の夢と、読んでくれる誰かの存在です。
AIは便利です。でも、私の暮らしの真ん中にあるのは、やっぱり人とのつながりだと思います。AIは、その周りを支える道具でした。
まとめ
何にAIを使って、何に使わなかったか。その線引きをふり返ると、私が何を大事にしてきたかが見えてきました。
家族のこと、自分の夢、受けた親切への恩返し。AIは、その全部の「そば」にいた伴走者でした。
これで、Geminiとの13ヶ月のシリーズは終わりです。会話の記録は、これからも少しずつ、私の保管箱に移していきます。

