【回想】猛暑の義実家。一見過酷な「1時間農作業」が、私の心を救ってくれた理由

ライフスタイル

去年の7月、私は冷房病のような頭痛や倦怠感に悩まされていた。隣の部屋のエアコンを稼働させて風を送り込むなど、試行錯誤しながらなんとか眠りにつく、そんな気怠い日々が続いていた。

 そんな中、週に何度か義実家へ行き、1時間から1時間半ほどの庭仕事や畑の草取りを行った。猛暑の中、肌を出さない格好で作業をするのは、始める前に「よし、頑張るぞ」という強い意気込みが必要だ。作業中もガブガブとお茶を飲まなければやっていられないほど汗をかく。一見すれば自分を追い込むような過酷な作業だが、実はこれが私の「心の薬」になっていたことに気づいた。

土や泥と向き合う時間は、人間関係の疲れを中和する

活動の種類 使うエネルギー 感じがちなストレス 解消法としての役割
役員・ボランティア 神経・脳・対人スキル 複雑な人間関係・気疲れ 社会的な役割・義務
1時間の農作業 筋肉・汗・五感 暑さ・物理的な疲労 悩む暇をなくす「脳のリセット」

 私は、自治会の役員やボランティアといった、いわゆる「ホワイトカラー的」な仕事も抱えている。しかし、そうした活動は対人関係で神経を使い、時に心を病ませるような疲れを感じることがある。

 一方で、草刈りや溝掃除、農作業といった肉体労働は違う。泥や土と向き合っている間は、病み系のことを悩む暇なんてない。夏場は特にきつすぎて、余計な考え事をする余裕さえなくなるのだ。

 やった分だけ目に見えて成果がわかる。その単純明快さが、複雑な人間関係で削られた心を、不思議と中和してくれた。

「自分を褒める習慣」を自分で作る

農作業が「心の安定」をもたらす3ステップ

  1. 無心の時間: 土や雑草と向き合う過酷さで、余計な考え事が消える。
  2. 可視化された成果: 1時間で綺麗になった場所を見て、達成感を得る。
  3. 自己肯定感の向上: 「自分、よく頑張った!」と自分で自分を褒める習慣ができる。

たった1時間でも頑張った後の達成感は、何物にも代えがたい。作業を終えてエアコンの効いた部屋で涼んでいると、「自分、よく頑張ったやん!」と心の底から自分を褒めてあげたくなる。

 姑からは「無理しなくていいよ」と申し訳がられるが、短時間でも顔を覗かせ、外回りの戦力になることは、嫁としての私の居場所を守ることにも繋がった。家事という「聖域」には踏み込まず、外仕事で加勢する。この絶妙な距離感こそが、自分を守りながら義実家と良好な関係を保つための処世術だったのだと思う。

むすびに:100点を目指さないから続けられる

農地を完璧に守る「忍耐」は私にはない。けれど、完璧を目指さないと決めたことで、過酷なはずの農作業が「苦痛」から「自分を肯定するためのリフレッシュ」へと変わった。

 去年の私が辿り着いたこの「1時間の加勢」という付き合い方が、今、同じように夏バテや親戚付き合いで疲れている誰かの目に留まれば嬉しい。

 理想の嫁ではなく、自分を褒められる程度の関わり方。そんな選択肢が、あなたを救うこともあるかもしれない。

コメント

タイトルとURLをコピーしました