25年間、専業主婦として歩んできた私。外の世界との接点が少なく、社会復帰への不安を抱えていた私が、ひょんなことから始めたボランティア。その経験で見えてきた「自分に合った社会との繋がり方」についてお話しします。
ママ友という狭い世界と、社会復帰への高い壁
私は、コミュ障で内向的、単独行動を好むという特性があり、義務でママ友とお付き合いする事はあっても、子供の学年があがり、接点がなくなると疎遠になっていきました。飲み会なんかで、付き合いが悪いと、その内声がかからなくなるのに似ていますね。
この25年間見聞きしてきた世界が、主にママ友世界という狭い世界でしかなく、社会復帰するにもスキルも自信もなく、その内に引きこもるようになりました。引きこもっていても、SNSやフリマアプリを活用して、私なりの楽しみを見出そうとはしてきました。SNSでは、リアル知人と繋がらなくてすむように趣味に特化したアカウントを作ってみたりと、LINEとは違う棲み分けをしてきました。
長年、ママ友か、家族しか接点を持たないと、視野が狭まり、生活スタイルを変えることにも、エネルギーがいります。だから、初めの一歩が、中々踏み出せずにいました。たまに情緒不安定になり、家の中で荒れる長女を抱えていたことも、社会復帰への足枷となりました。
転機は自治会役員。高齢者とのお付き合いで見つけた「気楽さ」
そんな私に転機がおとずれたのは2年前です。たまたま声をかけられて、自治会の本部役員をすることになりました。断る事もできたのですが、やらせて頂くことにしました。次男が高校卒業した後、県外に行く可能性も高く、その時は長女のグループホーム入居は視野には入れてませんでしたが、子育てがひと段落した時、私に何が残るんだろうと考えた時に、何もないのも虚しいなあと思ったのです。今更、手に職をつける事はできませんが、役員の仕事を頑張ると、社会の一員としての実感が持てます。それにこれから社会人になる子供達にも、お母さんは引きこもっていただけではなかったんだと示す事ができます。
「心地よい境界線」が心のゆとりを生む
役員になりたての時は、年長の高齢者達に囲まれて緊張しましたが、もうすぐ2年の任期を終える時期になると、酸いも甘いも知り抜いてきた、鈍感力の高い高齢者とのお付き合いは、気楽だと思うまでになりました。ママ友関係がうまくいきにくいのは、その子の子育てという意味ではママ達は初心者で、子育ての不安を皆少なからず抱えながらつながろうとするから、些細な言動で行き違いがおこるのではと考えます。若かりし頃は、積極的に繋がろうとしましたが、子育て後半戦になると、あまり接点を持たなくなりました。幸いな事に我が家は、夫が協力的なので、学校やスポ少の付き合いは、夫がしてくれました。
高齢者との付き合いでは、みなさんオブラートに包まずに、辛口な意見が飛び交ったりしますが、後にひかなくて、さっぱりしています。それぞれが、大木の様な存在感を醸し出すため、つるんでネチネチやりあったりも、あまりないです。
役員活動で知り合った高齢者達とは、活動を超えてのお付き合いは一切なくて、後腐れがないです。年齢が親子程に離れているからということもあるとは思います。年齢の差があることで、深入りしなくてもすむ境界線が自然とできます。これが例えば、PTA執行部活動になると、似た様な境遇にある保護者同士がつながるから、深いお付き合いになりそうだなあと思ったりします。
向き不向きを知る。「本部役員」から「運転ボランティア」へ
自治会本部役員の任期は、後3ヶ月で終わります。留任するか、退任するかの選択ですが、今一緒に活動している役員の半分は留任するでしょう。私は、活動内容が自分には合ってないため、退任するつもりです。コミュ障で協調性に欠ける特性をもつ私には、本部役員の仕事内容は難しく感じます。本部役員の任務できついのは、活動に協力してくれる仲間集めと、仲間にその気になってもらえるためのスピーチです。私が人集めしようにも、まず頼める人がいません。そして流暢に喋る事ができないため、人前での演説など、もってのほかです。後期高齢者になろうとする方々が、留任を決めて、奉仕活動の継続を決意する中、若い私が退任を言い出しにくかったりします。そうなる事が分かっていたため、私は他のボランティア活動をはじめました。それは運転ボランティアです。2025年の春頃から始めましたが、本部役員に比べると、私にはフィットする事が分かりました。
私にとって、ボランティアは、社会復帰へのリハビリのような効果をもたらしました。有職主婦と会話する時に感じた引け目や、これだから専業主婦はというという、世間の冷ややかな視線を交わせる効果を感じる様になったのです。だから本部役員を退いても、何かのボランティアは継続したいと考えました。たまたま本部役員つながりで、運転ボランティアとのご縁ができて、繋がりが繋がりを生んだ結果となりました。以下に私から見たボランティア内容の違いの表を添付します。
※筆者の体験に基づく比較
| 比較項目 | 自治会本部役員 | 運転ボランティア |
|---|---|---|
| 主な活動 | 定例会、行事の企画・準備 (日程が不定期に入りやすい) |
通院等の送迎サポート (週1回・半日程度で完結) |
| 人間関係 | 高齢者中心。集団での調整や仲間集め、説明・同意が必要。 | 1対1の対面が中心。シフト制で他メンバーとの調整も最小限。 |
| 一番の負担 | 人前でのスピーチや、協力をお願いする際の大変さ。 | 安全運転への責任。目的地や道を覚える集中力。 |
| 得られる実感 | 「社会の一員」という自覚。 組織を支える責任感。 |
「直接ありがとうと言われる」やりがいとフィット感。 |
| 私への適合度 | 人集めや演説が苦手な自分には、少し荷が重かった。 | 自分のペースで動けるため、リハビリとして継続しやすい。 |
私がボランティアを続ける理由:福祉への恩返しと「引け目」の解消
色々と経験してみて、本部役員よりも運転ボランティアの方が私にあっていると感じたため、ボランティアの整理をすることにしました。どちらもやり続けるには荷が重いため、まずは運転ボランティアに絞り、継続していくつもりです。私がボランティアを継続する理由は、長女が福祉に助けられているからという側面もあります。長女のお世話を福祉に頼っているのだから、代わって私も他人のお世話を福祉を通じてやらせて頂きたいと考える様になりました。社会からの批判を交わす側面もありつつ、根源的な意味では、頼りっぱなしになることで生じる引け目を落ち着かせられます。
長文にはなりましたが、似た様な境遇にある方への、生き方のヒントになればと思い、記事を書かせて頂きました。
皆さんは、自分に合った社会との繋がり方を見つけたことはありますか?


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