ボランティアという「名札」が、私を自由にしてくれた

ボランティア

ママ友付き合いに疲れた私が、ボランティアで手に入れた「心地よい距離感」

昨年からボランティア活動を始めました。始めたばかりの頃は、「人前で発表(プレゼン)しなければならない場面」に直面し、強いストレスを感じたこともありました。対人関係能力に自信がなく、若い頃から苦手なことからは逃げてしまう性分だったからです。

しかし、活動を続けるうちに、この場所が私にとって驚くほど「気楽で楽しい」ものに変わっていきました。

「鈍感力」という救い

ボランティア先で出会う70〜80代の方々は、良い意味での「鈍感力」を持っています。

20代の頃に励んだママ友作りでは、些細な人間関係にストレスを感じ、次第に避けるようになってしまいました。でも、今の活動場所では、属性の違う私のような存在は「同じ土俵で付き合わなくていい気楽さ」があり、責任を負いすぎず周りに頼っても許される雰囲気があります。

贈り物もお返しもいらない関係

かつての私は、親同士の付き合いや世間体に縛られ、玄関先で贈り物を受け取るたびに「お返しをどうしよう」と頭を悩ませてきました。

しかし、ボランティアの名札をつけて奉仕する時間は、そんな「お付き合いの法則」から解放してくれます。

そこに集まるメンバーは、みんな無償奉仕。優劣もなければ、重い責任もありません。「無理になったら、抜ければいい。代わりがいなければ、その仕事を無くせばいい」——そう思えるだけで、どれほど心が軽くなるでしょうか。

自分が自分らしくいられる場所

私は今、障害のある我が子のために、いつか何かあった時に温かい目で見てもらえる「土壌作り」をしたいという希望を持って活動しています。

以前は「人間楽な方に逃げてしまう」と自分を責めていた部分もありましたが、今は違います。属性を変え、自分に合った「後腐れない付き合い」を選んだことで、また違った世界が見えてきました。

賃金も、重い責任も、過剰なお返しもいらない。

「ありがとう」という言葉だけで完結するこのドライで温かい関係が、今の私には一番合っているようです。

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