「凸凹(でこぼこ)一家の分岐点。難関大に挑む次男と、グループホームへ向かう長女」

凹凸フレンズ

(2025年3月21日のブログ記事のリライトです。)

はじめに

我が家はいわゆる「凸凹(でこぼこ)一家」です。

知的な凸(高い能力)を持つ次男と、知的な凹(障害)を持つ長女。

この春、我が家には二つの大きな「自立」が同時に訪れようとしています。

2025年3月21日。今から約6時間半後、次男の国公立大学後期の合格発表を控え、私は張り詰めた空気の中にいます。

1勝2敗、ボーダーライン上の戦い

次男は高校3年生で塾を辞め、独学で難関大に挑みました。地方の個人塾では対応しきれないレベルの挑戦。

これまでの戦績は1勝2敗。夫は「大丈夫だろう」と言いますが、親として、そして一人の人間として、これほどまでに「祈るしかない」時間は他にありません。

「もっと添削指導を受けさせるべきだったのではないか」

「独学という本人の意思を尊重しすぎて、親としてサポートが足りなかったのではないか」

そんな後悔が渦巻くのは、次男の受験に100%の力を注ぎきれなかったという、私なりの負い目があるからかもしれません。

長女の「自立」と向き合う日々

次男の受験の裏で、我が家はもう一つの大きな転換期を迎えています。知的障害を持つ長女の、4月からのグループホーム入所です。

「私はまだ家にいたいのに」

「親が勝手に決めた」

夕方になると情緒不安定になり、荒れる長女。翌朝にはすっきりとした顔を見せてくれるものの、連日の対応に私のエネルギーは削られていきました。

正直なところ、知的障害がある娘のケアに追われる日常の中で、次男に「高学歴」を求めるような教育熱を維持し続けるのは容易ではありませんでした。

光の当たる場所を目指す受験と、命と生活を支える福祉。

その両極端な「凸凹」の狭間で、私の心は常に引き裂かれるようでした。

「もしも」の時の備え

合格の可能性は五分五分。もし不合格なら、次男は県外の長男の下宿先に転がり込み、そこから予備校に通う予定です。

「宅浪」という閉塞感を避けられただけでも、私にとっては救いでした。

夫と長男は、次男の将来を思い「納得できない進路なら浪人すべきだ」というスタンスです。家族それぞれの想いが交錯する中、最後は次男自身が、この「凸凹」な環境で培った芯の強さで決断を下すと信じています。

結びに:15時の画面を見つめて

15時の発表を見届けたら、18時半には長女を短期入所先へ迎えに行かなければなりません。

受験生としての次男の母、そして障害を持つ長女の母。

どちらの私も、私。

ドキドキしながら合格者の番号を探すあの瞬間を、願わくばこれが最後にしたい。

夕飯の支度を早めに済ませ、ただ静かにその時を待とうと思います。

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